風が通り抜ける街へ / ZARD
[showTitle JBDJ-1029]
【Haruka’s Voice】
カップリングの「遠い星を数えて」も名曲
JRAのCMで使われた曲です。
仕事に随分慣れて来た頃だったので、苦しさも余りなかった記憶があります。
ところで、カップリングの「遠い星を数えて」ですが、これはZARDの名曲の一つだと思います。アレンジャーの徳永暁人さんの功績が大きいでしょう。
私が最初にこの曲のデモを聴いたのは、徳永さんのアレンジデモが上がって来て、関係者配布用やスタジオ保存用のコピーを作るときでした。イントロの雰囲気から凄く良くて、す〜っと引き込まれました。(その時どのスタジオでどの位置でどのDATで聴いたかも良く覚えています。)
その場にいた担当のエンジニアさん(私のエンジニア-特にテクニカル的な事-の師匠)に「このアレンジ、いいですよ!」って言いました。いつもはそんな事言いませんから、それだけインパクトを感じていたんです。そして、その後の周りの動きを見ると、制作サイドも皆そう思っていたようです。(後にアルバム「永遠」にも収録されることにもなりました。)
泉水さんも気に入り、すぐに詞を書いて当てはめてみました。まだデモの段階ですから、レコーディング用のマルチトラックテープにはレコーディングされていませんでしたので、徳永さんから上がって来たデモをマルチトラックテープにコピーして詞を当てはめました。
後になって、本番としてマルチトラックテープにレコーディングされたのですが、最終的にこれは使われませんでした。つまり、「デモのまま」を使っています。デモに勝てなかったのです。それだけ徳永さんのデモのクオリティは高かったというわけです。
こういう事がありますから、一度音になった物はとても貴重な物なんだと痛感しました。