Blog & Essey

壊れる [Monthly Report 2017-02]

どっぷり音楽家として生きる2月。…のはずだった。

2月初頭に都会に出る用事があり(笑)、その時どうやら風邪を拾ってきたらしい。翌日夕方からどうも体調が悪くなった。そして夜中から朝方にかけて熱が出た。まあそれはいい。風邪だ。熱を出せば風邪菌も死ぬはずだ。

…などと高をくくっていたら、なかなか治らない。熱は下がったものの(だから菌が残ったのかもしれない)、頭痛やら鼻水やら咳やらで苦しむ。治りかけたときに油断したからか、全然治っていく気配がない。数日は寝込むことになるし、なんとか回復しても激しい咳の嵐で仕事など集中できたものではない。

(結局、今もまだ咳が少し残っている。通常生活は出来るからもう大丈夫なのだけれど、また油断すると面倒なこといなるから注意している。)

で、そんな日々を送りつつもなんとか這いつくばってスタジオに篭り、作曲を続けていたある日の出来事。

以前作った曲のオーケストラ音源でのリメイクをしていたときだった。突然、音楽制作用Macの画面が激しくちらつき、数十秒後には表示が乱れたままフリーズ。強制再起動を試みるも画面には縦の筋が数本現れ、完全に立ち上がる前にフリーズする始末。

『何でよりによって、一番大切なこの時期に壊れるか!(怒)』

別のMacでネット検索して同じような症状が出たユーザーがいなかったか調べてみると、案の定数件出てきた。それによると、どうやらこの時期のMac[iMac (27-inch, Mid 2011)]にはビデオカードにトラブルがあり、一時期リコール(無償修理)もかかっていたようだった。しかしもう無償修理は無理そう。

いろいろ考えた挙句、諦めてAppleに有償でも直してもらおうとサポートに電話。サポートの人に電話越しで教えてもらいながらいろいろ試してみた。それでも駄目。有償修理ということになるので、しばらく考えさせてもらった。安い修理代ではないんだから。

いや、それよりも真っ青になったのが、修理に出すとハードディスクが初期化される割合が90%代後半くらいあるとのことだった。

曲データはなんとかバックアップはあったが、先日購入したソフト音源がオーサライズされたままの状態なので(このMacでしか使えない)、ハードディスクが初期化されたら、ライセンスをまた購入しなくてはならない可能性が出てきたことだ。これまた安い買い物ではなかったのだ。今はそんな金銭的な余裕は全くない!

しかも、この修理期間(前後含めて)、作曲が出来ない!(かろうじて別のMacで代用はしたけれど)
たとえ修理から戻ってきても、途中だったオーケストラ曲数曲は、ライセンスを再購入するまで蘇らない。今まで費やしたかなりの時間がほとんど無駄になるかもしれない。他にも今は企画が同時進行しているんだ!どうしよう、どうしよう…。

「ちゃんと環境を整えていない自分が悪いんだ、何事もギリギリでやるから失敗したらロスが大きんだ」と自分を責め続けた後、覚悟して修理に出すことにした。

 

でまあ結果的にはAppleさん、サポート担当の方の配慮もあり無償修理してくれました。素晴らしき対応。さすがApple。いや、ほんとそれは助かった。

数日後(修理に出して4日で新品のような風貌で帰っきた。それも凄いなあと思った)、届いたMacの電源を入れる勇気がなかなか出ない。夜になってから、諦めて電源を入れてみた。

…立ち上がった。
きっとここからあの「ようこそ!」の画面になるんだろうな…。

と思いきや、そのままデスクトップが表示された!前のまま立ち上がったではないか!

「残ってる!残ってる!よし!よし!よっしゃ~!ありがとう!!!」

と一人で声出して喜んだのは言うまでもない。ソフト音源もちゃんと使える状態。

 

後になってこうして文章にしてしまえば笑い話になるのだが、実は当の本人は相当のショックだった。他にもろくなことが起こらない日々だったので、この2月は生きた心地しなかった(ノ_-。)

■後記

3月の3日・4日に、札幌地下歩行空間(チ・カ・ホ)で、パン屋のほうのイベントに出店してきました。もちろんその製造準備があるので一週間くらい前からはパン屋さんモード。当日は、多くの方に買っていただいて、ありがたいことに完売しました。

それも終わり、体勢を立て直して再度音楽家モードに入ったところです。あとどれだけやれるかわからないけれど、もう少し必死に頑張ってやってみようかと思っています。

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