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『痛い冬』 2013年1月 マンスリーレポート

皆様、こんにちは。北海道富良野地方は毎日寒い日が続いています。でも、いくらか寒さが緩む日が多くなってきていて、「最も厳寒の時期は過ぎ去ったな」と感じられるようなりました。

私は音楽家…のはずですが、毎月こんなレポートばかり書いていて、自分でもおかしくて笑ってしまいますが、まあ、これも楽しんでもらえる人がちょっとでもいれば、やっている甲斐があるってもんです。強引かな(^ ^);

さて、先月のレポートでは「次回こそ雪かきを…」と書いていたのですが、それよりも「寒さ」について書いたほうがいいような気がして来まして…。
ていうか、雪かきの写真を撮ったんですけれど、真っ白でしょ、だからよく見えないんですよ。まるでフォトレタッチソフトで背景を削除した写真みたいになっちゃってて(^ ^);
なので、内容変更なのです。強引かな(^O^;)

さてさて。
北海道だけでなく、本州にお住まいの方もこのWebサイトをご覧になられているようなので(もちろん全国の皆さんに向けて書いているのですが)、今回は特にその方々に向けて書きます。北海道の方でも、比較的柔らかい寒さの地域の方には、面白いかも知れません。

で、本題。
はっきり言って、ここは「寒い」ではなくて「痛いです。
(あ、屋外の話ですよ。部屋の中は、本州よりも暖かいですよ。どこへ行っても大抵は。)

10月の初めくらいから、「寒いな~」という日が多くなってきます。この頃は、まだ体が冬モードになっていないので、(プラス)10℃を下回るくらいになると、とても寒く感じます。ですから、少なくとも朝晩はストーブが無いと辛いですね。ま、これは全国的に同じでしょう。

煙突から伸びるつらら
煙突から伸びるつらら

そして、冬至に向けてどんどん気温が下がっていきます。12月に入ると、急に寒くなることが多いですね。外気がマイナス10℃くらいに下がってくると、水の配管周りも零下になり凍りつくようになるので、就寝前には水道の「水抜き」が必要になります。(最近の家は温かいので、水抜きを頻繁にしている方は少ないかもしれません。マンション暮らしなら、ほぼ必要ないと言っていいですよ。)

しばらく、水道が凍結するくらいの寒さが続くと、もっと高い温度でも凍る様になります。冷熱を蓄えている、ということかもしれませんね。マイナス6℃くらいで凍結してしまいます。

ま、そんな12月も末に近づくにつれて、厳寒の日がやって来るようになります。マイナス10℃なんて暖かいと感じるくらいです。本当にですよ。マジで

冬至は毎年12月20日ごろですが、実際の太陽の位置は少し遅れるんですよ。なので、年を越して1月の初めに本当の冬至(夜の時間が一番長い日)がやってきます。それと気温は、ほぼシンクしてますね。

冬至前から1月の初めは、とにかく寒い。というか、先にもかきましたが「痛い」です。マイナス25℃を下回る(上回ると言いたいところです!)ことも、しょっちゅうです。

蛇口からの滴りも凍る
蛇口からの滴りも凍る

そんな時は、どうなるかというと…
・外に出た瞬間に、鼻毛が凍るのがわかる(呼吸に含まれる水分が凍りつく)。
・ものの数分で、ガンガンに手の指が痛くなる。
・コート(ジャンパー)の表面が固い。パリパリいうような感じ。
・ダイヤモンドダストが時々見られる。
・車が凍る。足回りやハンドル、シフトレバーなどが明らかに固い。
・たぶん、バナナで釘が打てます。(^o^)丿

だから、こんなこともできます。
・食事を作り過ぎたら、外に持っていけば一瞬のうちに冷凍食品になる。大変便利。
・トイレで小をするときは、金槌を持っていく。すぐに凍りつくから、叩き壊しながらでないと出ない。
・夜寝る前に「おはよ~」と言っておくと、それが凍り、朝になった頃融けて「おはよ~」と聞こえるので、目覚まし代わりに使える。

…すみません。嘘です。(先に書いたことは本当です。)

で、それくらい寒くなると、マイナス10℃なんて暖かいと感じるわけです。当然ですよね、15℃くらい気温が高いわけですから。

びっくりするのは、体もそれに順応してくるということです。
冬の入口では10℃を下回るだけで寒いと感じて、体が悲鳴を上げ始めたのが、そのくらい寒い時期になると、体はなんとか持ってしまうんですよ。寒いですよ、寒いんですけれど「大丈夫だな」という感じになります。
時々、札幌の街(の屋内)に行ってみると、体が火照ってしまって困るんですけれど。

ま、それくらい我慢出来てしまう私がおかしいのでしょう(と何人かの北海道の方々はおっしゃいます)。

これだけ寒いので、雪質はサラサラです。サラサラ過ぎて雪だるまは作れません。雪かきも”比較的”楽です(決してラクなわけではないですよ)。しかし、これから徐々に気温が高くなってくると、日中には融け出すわけです。でもまだ夜は寒いから凍るんです。この時期はもうバリバリになりますね。ひどい状態になるでしょう。そして春が来てとけだす頃は、辺りはも~汚い。グッチャグチャになって大変です。
だから、そのあたりも考慮して雪かきをしなくてはいけないという事にもなるんですが…。おっと、雪かきの話は今回は無しだった。

ちなみに、ちょうど今は寒さが緩む時期なのですが、もう一度ガンガンに冷え込む時がやってきます。だいたい毎年そんな感じなので間違いないでしょう。


こうして厳しい冬があるからこそ、素晴らしい景色や環境があるんです。
「美しいところは自然が厳しい」
と言われますが、まさにその通りだとよく思います。

 

最後に…

私が出会った北海道の方の多くは、非常に寒さに敏感で、(夏でも)寒いと思うとすぐにストーブを付けます。本州の人の感覚からすると最初はびっくりします。でも、その理由もわかるようになって来ました。(でも、出来るだけ石油は使いたくないので、我慢します。)

あんまり寒いのを我慢すると、体を壊します。寒くてもなんとかなるようになるので「いけるじゃん」と思って寒いのを恒常化させると、実際は体が冷えているわけなので体を壊します(冷えは万病の元ですね)。風邪ひく程度ならいいですが、もっと根本的に(たとえば原因不明の痛みが続いたり、筋肉が衰えたり、内臓が衰えたり…)壊れて行きます。
「北海道の方が、あまりに寒さに敏感な理由は、ここにあったのかもしれない」と思うに至っています。

 

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