GUITAR MONSTER VOL.2 / Various artists
[showTitle BMCR-7021]
【Haruka’s Voice】
悔しい
Pro Toolsというコンピュータベースのレコーディング機器があります。今ではレコーディングではほとんどこれが使われているでしょうが、当時はまだまだ一般的になる前でした。私はこれも運良く、この機器の導入に当たって、様々なテストをすることができました。ですので、スタジオの中では私が一番良くこの機器の使い方を熟知していました。
”新しいレコーディング機器がある。凄い事ができるみたいだ!”という噂が制作会社の方に伝わり、それを使いこなすことができるという事で、私に白羽の矢が刺さりました。なんとまあラッキーだったんでしょう。
「GUITAR MONSTER」というギタリストたちのオムニバスアルバムの制作を始めていたときでしたので、これで使おうという事になった様です。松川“RAN”敏也さんの過去の作品から、Pro Toolsでエンジニアがリメイクしたらどうなるか?という試みでした。
「まさにプロダクションに関われる」と嬉しかったですね!やった~!と思いました。自分の音楽的センスもここで試す事ができる、とものすごくやる気になりました。休日も返上してスタジオに入った事を覚えています。
が、やっぱりそんな甘い事はこの世にありません。気がついたらアシスタントをやっていました。悔しい思いを感じたのも事実です。
結果的には、その時に作られたものはボツになりました。(なので、リリースされたアルバムには関わっていない事になります。)
そんな、ちょっと苦い思いでがあります。