
Voice
人は、記憶という力をもった生き物です。(「生物は」と言い換えたほうが正しいでしょうか。)
そして、人は「忘れる」ことが出来るという力をもった生き物でもあります。
もし、忘れることが出来ないとしたら、人はあまりの辛さに生きていくことは出来ないのでしょう。
年齢を重ねるとともに、記憶力が衰えてきている気がしますが、これもきっと長い時間を生き、そしてこれからも生き続けるために備わった「進化」のひとつなのかもしれないと考えることもあります。
ただ、忘れてはならない記憶もあります。一個人の、あるいは友人・恋人・家族などの近い間の、またまた世代を超えて受け継がれなければならない「歴史」やそれから学んだ「教訓」という記憶は、本当はとても大切なこと。
それさえも忘れがちな人間…。
自然の猛威、人の愚かさ故の過ち、それらから学んだことを受け継がれなければ、この世界はもはや存在できなくなってきている時代に突入したのではないかと思います。
(もっともこの曲については、個人の記憶を思い起こすことをテーマにしていますが…。)