Blog & Essey

「社交不安障害と地雷原」 [Monthly Report 2016-08]

今年に入ってからこのマンスリーレポートも書けないような、怒涛の忙しさに明け暮れていた。
忙しいということは、自分にその能力が無いことを示しているわけで非常に情けないのだが。

5月半ば辺りから、Whiz+というバンドに呼んで頂き、ライブにキーボード奏者として「真夏の夜のJazzフェスティバル in 静福寺(7月9日)」「サッポロ・シティ・ジャズ パークジャズライブ(7月16日)」の2回、参加させてもらった。旭川近辺では「実力派バンド」と言われているという話も聞き、演奏力にはま〜ったく自信の無い自分との戦いの日々だった。Whiz+

実はこの時、僕は僕自身の持つ「社交不安障害」という”病気”(なんだそうです、医者に言わせると)の激しい症状に見まわれ、自分でも驚いていた。人と対する場面で異常な不安・恐怖を感じるわけです。誰だってビルの屋上の脇から下を覗きこんだら足がすくみますよね。それと同じくらいの恐怖がず〜っと続く。平常心を装えば装うほど、脳が乱れてくるのがわかる。演奏はボロボロ、これが出ない、コミュニケーションは取れない、そういう状態。

リハーサルの時はもとより、自宅スタジオで練習している時にもそれが出てくる。スタジオに入る事にとても気が重かったし、練習し始めても全然手が動かないし。とりわけリズムの乱れが激しい。積み重ねてある程度弾けるようになっても「これは違う、こんなんじゃいけない」という不安が、現実を見極めるという冷静さをも失う原因になった。毎日数時間をExerciseに費やしても、一向に弾けるようにならない。ノイローゼ状態が続いた。

これほどまでに症状が出たこと、続いたことはなかなか無く。
もしかしたら、これも奥地に住んでいて人とあまり接することが無くなったからかも、と思ったりはするんだけれど。それでも、ねえ、と。

とは言え、このバンドに参加したことは、素晴らしくいい経験になった。僕をこのバンドに紹介してくれた方には、本当に感謝している。そして、その流れに導いてくれた数々の人にとても感謝しています。「あの人がいなかったら、僕はこの経験を出来なかったんだ」という人が幾人もいたことに気づいたし、その人達に僕はどうやって恩返しをしていけばいいのか…と悩んでみたり(いや、そもそも”恩返し”だなんて考えるから社交不安障害なのかもしれない)。

自信の欠如については以前にも書いたことがあるが、僕の最大の欠点。自分の力を出しきれない・台無しにする存在がこれ。せっかく多大な努力しても、これが全てを台無しにすることは何度でもある。これからもあるんだろう。
いや、これがあるからこそ、普通は見えないことが見えているかもしれない。
ただ出来れば、これによってトラブルを招かないようになってほしい、人に迷惑をかけないようになってほしい。それだけで僕は随分と落ち着いて生きていられると思う。

 

で、”忙しい”という話に戻るが…

今年は、事業(天然酵母パンの店)の方もちょっと活動を大きくし、とりわけ工房直売所をオープンした春の大型連休からは忙しさが激化したという印象がある。4月には体にもかなり無理をさせたので5月は体が悲鳴を上げいうことをきかなかった。6月はノイローゼ(笑)、7月はライブとパン屋のイベントでノイローゼ(爆)。

 

コントロール失うことってないですか?あまりにやるべき事が多すぎて。逆に効率悪くなるという、正にその例がこの半年強。

本当は、この夏からも自身のプロジェクトのバージョンアップ版「YUJI YOSHIDA PROJECT THE TORIO」(仮)や、アルバム3部作の第2弾の本制作に入ろうと思っていたのだが、断腸の思いで全ての音楽活動を停止した。停止しないことには、他が回らなくなってしまい、他人に迷惑をかけることになるから。
8月に入ってからようやく時間を見つけることができはじめたが、それでもペンディングしてきた環境整備(草刈りとかね(^ ^);)やら何やらでゆとりは生まれず。

「今動いたら地雷を踏む」と言うと伝わりますかね?そういう判断。minefield-203740_640
でも踏んじゃったけれど(ノ_-。)

全体的なリセット、いや「リビルド」「リストラクチュアリング」の時期に入った感じ。しばらくは目に見える動きは出来ないかもなあ。

 

■後記

動きが見える頃に、地球が残っててくれればいいですが…。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください