Amay’s 始動 [Monthly Report 2016-09]
昨年、復帰第一作として「REGENERATION」を発表し、その後活動を続けてきた。その活動の中で知り合った2人の素晴らしいミュージシャンと共に、「Amay’z」としてトリオバンドが始動した。私にとってこれは非常に大きな一歩となる。2016年11月5日、『Fusion Night』というイベントで初披露となる。
私の曲(ほぼREGENERATION収録曲)を、秋葉嘉範(Bass)、水原将司(Drums)という超強力なリズム隊と共に表現する。
このお二人、会った瞬間に「出来る!」と分かった人である。音楽畑で育ってくると、不思議なもんでそういう直感が働くようになる。そして実際に音を聴けば、「やっぱりね」ということになる。そういう方は、今までプロの現場ではよく出会ったが(プロなのだから当然だけれど)、この十数年はおそらくそういう直感が働いたことは無かった。
実はこのトリオの話は1年前くらいからあったのだが、きっかけがなかなか無かった。ところが、今年の7月に「夏の夜のJazz Festival in 静福寺」に「Whiz+」のキーボードとして参加させていただいた経緯から、今回の「秋の夜のFusion Night」というイベントに誘っていただいき、ようやく実現に至ったというわけである。
一応Fusionというくくりになっているが、私自身この曲たちのジャンルはよくわからない(だからFusionなのだと言われればそれまでだが)。私自身は超絶テクニックでのプレイが出来るわけでもなく…。ただ、ドラム・ベースのこの二人はそれが出来てしまうから、私が彼らに支えてもらっているだけということかもしれない。
先日、初のリハーサルを行った。コンピュータとの同期演奏となるので(人間とコンピュータ、いったいどっちがコントロールされているのか…)、”まずはテスト”といった感じで完成度は低いのだけれど、それでも「行けるいける、これはいい、もっとすごくなるに違いない!」という感触を持つことが出来た。
コンピュータとの同期演奏の難しさは、機械と人間がいかにグルーブを産み出すかという点にあると思う。機械はあくまでも補佐であるべきであり、人間のグルーブが音楽(とりわけライブ演奏)の全てであると思うわけで。ITやAIのテクノロジーが発達した今でも、まだ人間に合わせられる機械は無いわけであり…となると、最低限はコンピュータに合わせなくてはならない。その上で、機械が補佐していることを忘れてしまうような、ヒューマングルーブを醸し出さなくてはならない。
(まあ、そう遠くない未来に、人間の演奏に合わせられるコンピュータ演奏者が現れるんでしょうな…。怖い怖い。)
いずれにせよ、今回の作品は吉田悠二の「REGENERATION」の曲であるが、私一人の世界から飛び立って、より大きな世界観を提供できるのではないかと、自分自身大いに期待している。
夏の夜のJazz Festival in 静福寺 Presents
「秋の夜のFusion Night」
2016年11月5日土曜日
18:30 OPEN 19:00 START
出演
・Amay’z
・G-Belts
・Local627
Ticket 1500円(当日1800円) ※小学生以下無料
会場:静福寺本堂(北海道上川郡鷹栖町11線6号)