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『ウッドテラスの設置』『橋の補修』『スズメバチ』『廃屋再生』 2012年8月 マンスリーレポート

皆様、こんにちは。残暑、厳しいですね。

7月末辺りからは、「本当に夏だろうか?」「地球温暖化なんて嘘だったんじゃないだろうか?」と思うような涼しさ(寒さと言ったほうがいいかもしれない)が続いていましたが、なんのことはない、お盆を過ぎたらしっかり暑くなって来ました。

毎日、体調と時間の許す限り、作ったり修理したりしています。

■ウッドテラスの設置

この場所は、前富良野岳や富良野岳などがよく見えて、山と森と畑の眺望が楽しめます。なのでどうしてもウッドテラスを作りたかったのです。バーベキューを楽しんだり、秋になれば休みの午後にコーヒーでも片手に自然の眺めを楽しみたい。でも、他にしなくてはいけないこともあり贅沢に時間も割けないですから、暫定的なものの製作です。(安定してくるまで、きっと暫定っていうのがたくさんあるんでしょうねえ。)

暫定ということもあるので、お金はかけずに作りたい。
倉庫を探してみるとウッドテラスっぽいものがすでに転がっている。何に使っていたのかよくわかりませんが、板を幾つか貼りあわせた大きなスノコが有りました。これを使います。手抜き手抜き(笑)。大きさは1間(1.8メートル)四方くらいで小さいのですが、まあいい(笑)。

草ぼうぼう場所は倉庫の裏手で、手始めに草を刈りました。基礎を作らなくてはいけないのですが、これは「北の国から」の「拾ってきた家」のアイデアを借りまして車のホイールを使います。いっぱい落っこちてるから…。使わん手は無いべさ。

で、基礎の高さを揃えなければいけないわけですが、プロの道具なんて高くて買えませんから道具を作ります。「水盛器」の製作です。

かんたん自作水盛器
かんたん自作水盛器

材料は500ミリリットルのペットボトルと、熱帯魚なんかを飼う水槽で使う透明なホースと、それをつなぐ部品。これだけ。合計328円なり。
ペットボトルの下の方につなぐ部品の大きさよりすこし小さい穴をキリで空けます。その穴にムニュムニュとその部品を突っ込んで、あとはホースを繋ぐだけ。これだけ。接着剤も使っていません。(本当はつけたほうがいいでしょうが。水がもれなかったからいいということに。)

ペットボトルの中に水を入れます。ペットボトルの中の水位とホースの先の水位は、連通管の原理で必ず一致しますので、それで地球に対する二点の高さの一致をとる、すなわち水平をとることができます。昔の人もこういう方法でやっていたみたいですね。今ではオートレベルなんて機械を使ってもっとカッコよくやっているみたいですが。

基礎の高さを合わせたら、あとはすでにあったスノコを載っけました。それだけ。ま、なんて簡単な(笑)。基礎の穴を掘るのに体力を少し必要としましたが、それでも2時間程度で完成です。

ウッドテラス(仮)
ウッドテラス(仮)

夜はここでバーベキュー。
で、バーベキューのあとの炭の処理がこまりますよね。消壷というのがあるみたいですが、そんなもの買うのも馬鹿馬鹿しいので、そのへんに転がっていたオイルペール(空き)缶を利用しました。そこにバーベキュー後の炭(まだ火がついている)をぶち込みます。あとは蓋をして安全な場所においておくだけ。しばらくすると二酸化炭素が充満して火は消えます。もっとも、火が消えるまでは当然缶は熱くなりますので触れません。水をかけて消した炭は、完全に乾燥させなければ燃やす用途に使うことはできませんが、こうして消した炭はまた使うことができます。

そういえば、燻製もつくりました。ダンボールの箱で作った燻製箱です。ネットで検索すればつくり方はたくさん出てきます。とても簡単に作れるので、みなさんも是非試してみてください。

自作ダンボール燻製器
自作ダンボール燻製器

 

■橋の補修

家の敷地から裏にある池方面へ行くのには、水路があって橋がないと渡れません。(両脇は道路がつながっているのですが、いちいち歩いていたのではめんどう。)もともと、前のオーナーさんがかけていた板一枚の橋があったのですが、これがグラグラして怖い。雨が降ると滑ってしまうということもあり、なんとかしたい。本当はちゃんとした橋をかけて、荷物の運搬(リヤカーとか一輪車とか)も楽にできるようにしたいのですが、優先順位的に、これもまた暫定になってしまいました。

いろいろ調査し考えた末、結局今かかっている板切れの橋を補強するだけにしました。一枚板だったものを、裏からもう一枚の板を貼りあわせ二枚にし、橋桁となる板を片側に入れました。これだけなのですが、はるかに頑丈になり、グラグラもしなくなりました。これであと1年くらいは持つでしょう。

補修した橋
補修した橋

ちなみに、これより数日前に、何年もの念願だったインパクトドライバーを手に入れまして…。この橋の板を張り合わせるのにも使ったのですが、すごく作業が楽になりました。いままでは、コーススレッド(木ねじ)を手回しドライバーでなんとかしてきましたが、かなり力が要ります。はっきり言って私の筋肉では無理。この橋も手回しなんかで作ってたら数日かかってたと思いますが(筋肉が治る時間がかかるのです)、今回はあっという間でした。電動工具、さすがです。

で、橋をかけ直すにあたって、周囲の草刈りも行いました。これを始めたらなんだか止まらなくなり、結局1時間半くらい刈払い機を振り回すことに。干からびてしまうんじゃないかと思うくらい汗ダクになってしまいましたが、お陰で池からの水の出口が見えるようにもなり、ちょっと周辺も綺麗になりました。こうして手を入れていけば、きっともっともっと綺麗な場所になるでしょう。

 

■スズメバチ

先の、橋をつくる材料を廃材から探そうと思い、廃材の山を探っていた時。木材の下からスズメバチが出てきました。「こりゃヤバいなー、やめよう。」と思い、廃材の山から降りようとした瞬間、右足ふくらはぎに鋭い痛み!刺されてしまいました。普通のハチにも刺されたことはなかったのに、スズメバチにやられてしまいました。(次刺されたら、アナフィラキシーショックで命が危ないかもしれない。後がない…。)

刺されたあとすぐに刺された部分を捻り潰すように抑えて毒を出しました。それでもダメでしょうから、友人に吸い出してもらいました(キタネエなあと思ったでしょう(笑)。)しばらくすると、じんじんと痛み出し、直径7~8センチほど赤く腫れ上がってきました。

ものすごい痛みかというと、最近の私のいろんな痛みとあんまり変わらないくらいか、むしろそれより痛くないので、「こんなものか?」と思いましたが、用心は用心。ちゃんと冷やしてしばらく安静。たぶん、ハチ公もそんなに毒を出さなかったんだと思います。

翌日には腫れも痛みもほとんどなくなり、一安心でした。しかし、この場所には今年は近寄れない。廃材の山は今年は手を付けられないな。

で、でですよ。

その数日後、倉庫で作業をしてようと準備をしていたら、なにやら天井でブンブン音がするではないですか。よく見ると数匹のハチ、またスズメバチがいました。刺激したらまた刺されてしまうので、ひとまず退散。数時間後見に行ってみると…。が~ん。巣を作り始めてしまいました。

トラウマになっているので、トンボが通り過ぎるだけでもビクっとする。俺ってかなり臆病者。ビビりながら考えこんでいました。この倉庫は、ゴミの分別場所であったり工房であったり車庫であったりして、頻繁に利用する場所なので、「今年は近寄れないな…」というわけにはちょっといかないんですよ。

駆除してもらおうか…考えました。調べました。市では個人の敷地内のスズメバチの駆除はおこなっていないようで、業者に頼まなければなりません。安くて1万5千くらい。

他にいい方法はないか、ネットでしらべまくりました。

ペットボトルで作るスズメバチトラップ
ペットボトルで作るスズメバチトラップ

スズメバチトラップを手作りされている方が結構いました。ペットボトルに誘引剤を入れて吊り下げておくだけ。これを試してみました。誘引剤にはカルピスなんかも使えたり他にもいろんなやり方があるみたいですが、こちらの方法でやってみた。空きのペットボトルは倉庫内にありましたので、決死の覚悟で取りに行きます。(こういうときは黒い服などはハチを刺激するそうなので、白い服でいきます。)トラップを2つほど作り、蜂の巣の下と離れた場所にしかけておきました。一日目に一匹捕まえました。しかしその後は全然だめ。

スズメバチトラップ2として、ネズミの駆除に使う粘着トラップを利用する方法を試してみます。スズメバチは一匹これに捕まると、Help信号をだすのでしょうか、次々とこれによってきて引っかかります。(ネットの動画でも結構ありました。)粘着トラップを2枚貼りあわせ、竿の先にくっつけ、蜂の巣のすぐ下にくるように脚立に括りつけておいておきました。これで2匹ほど捕まえました。次々と~ということはなかったんですね。

で、ここまでに一週間くらいたったでしょうか。明け暮れて考えた末に、「戦うか」ということにしました(巣が小さめだったという理由もあります)。完全防備の服装を用意し、撃退スプレーで攻撃する。これしかない、と。どうやらスズメバチ自体はそんなに強力な生命力をもっているわけではなく、ふつうのキンチョールとか農業用の殺虫剤で充分あの世に行ってもらうことが出来るみたいです。ただ、戦闘能力は高い。なんせ向こうは空を自由に飛べるし素早い。一瞬のうちに針を指す場所を探しだして、一瞬のうちにさしたと同時に毒を出す。ですから、防御のためには完全な服装がひつようです。ですからこんな防護服が必要ですよね。

今後もおそらくこういう事態はあるわけです。今年たまたま巣を作ったということは考えにくい。だって巣はいろんなところで見ましたから…。毎回駆除に頼んでいたらお金がいくらあっても足りない。次回のことも考えてみたわけです。(でも危険ですよ、ぜったいに危険ですから真似はしないでください。)

わざわざこんな防護服を買わなくてはいけないだろうか?いや、きっとなんとか方法はあるはず。調べまくり、そして考えに考えて手作り防護服を用意しました。
スズメバチ用の殺虫剤も買って来ました。そしてこんな武器に改造しました。洗濯ざおみたいな長い竿の先に殺虫剤を括りつけ、噴霧トリガーに紐をつけてあります。

Honet Hunter HH1号
Honet Hunter HH1号

Honet Hunter HH1号(ダブルエイチいちごう)。名付けグセが治りません(笑)。

戦闘開始は翌朝夜明け前に決定。

「失敗したらどうしよう?こんどは俺、死ぬのかな。」という不安とともに、今日最後の敵陣偵察。

「…ん?お出かけ?」蜂達は留守のようです。

翌日の朝、すぐに倉庫へ行ってみました。やはりいません。朝だからまだ寝ているかもしれない。
「にしても、今日の朝はやめて昼にいるかどうか確認しよう。」
ということに。

で、昼もなんどか偵察に行きます。
いません。
翌日も、その翌日も。

結局、その巣を捨ててどこかへ行ってしまったみたいです。(あるいは、捕まえた3匹が全てだったとか、捕まえた中に女王蜂がいたとか…)

あれはきっと「警告」しに来てくれてたんだと思っています。
「ここは都会でも町でもない。森も山も茂みもある本当の自然に近い所。お前はこれから、もっと自然の脅威にさらされるだろうから、ここで洗礼を与えておく。」と。

ちなみに、スズメバチは刺さなければ人間にとっての益虫です。それに自衛のための攻撃しかしない虫です。(蚊はちがいますよね。)

 

■廃屋再生

先日、前のオーナさんとちょっと話をしたときに聞いたところによると、この廃屋、築100年くらい経っているみたいです。でも昔の作りの家だから、柱なんかはしっかりしている。私も、柱を蹴って確かめていたのですが、今の普通の家よりもしっかりしています。ただ、基礎がしっかりしていないから、ちょっと傾いちゃっていますけれど。

今しているのは、不要物のゴミ分別です。時間の許すときに少しずつ少しずつ進めていますが、まだ(1階の)奥の奥にはたどり着いていません(笑)。

とある日、中の物をガンガン外に出してみたところ、階段がようやく現れてきました(二階建てです)。おそるおそる登ってみることに。何が怖いって、スズメバチが巨大な巣を作ってるかもしれないし、得体の知れないものがいるかもしれないじゃないですかぁ(笑)。一歩ずつそ~っとそ~っと階段を登ります。やはりしっかりしていて崩れてしまうような怖さは全くありません。少しずつ二階が見えてきます。おや、思ったより明るいじゃないですか。で、モノも一階ほど詰まってはいなさそうです。二階に到着し辺りを見回してみます。古い道具いくつか見えます。さらに奥の部屋にも進んでみます。「いつ床が崩れてもおかしくないよな」と思いつつですが、やはり結構しっかりしているんです。部屋には何十年も前のガラクタがたくさん転がっていましたが、ものすご~く荒れ果てた感じでもなく、予想していたよりは綺麗です。障子やら畳やらはさすがにひどいもんですが、こういう内装を完全に取っ払ってしまえば、筺体自体は使えそうです。

今のところは、そこまでしかチェックできていませんのもう少し調査が必要ですが、ここを再生できる可能性は高くなてきました。屋根も修理しなければいけないし、骨組み以外は作り直しということになりますから、予算はそこそこ用意しないと行けないかも知れません。でも、これを壊してしまうのはもったいない。慌てずに、諸々含めて考えて、少しずつやっていこうとしているところです。

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