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文章を書くのは簡単ではない

インターネットの世界は、文字が大手を振って闊歩していますので、文章を書くことを避けて通れそうにありません。ま〜だしばらくはこのままでしょう。

私が苦手なことの一つが、文章を書くことです。(「なら、なんで書くんだ?」というツッコミはおいといて…。)書き方はわかっていても、書けないものです。それはつまり、自分が何を文章で表現したいかがわかっていないということです。思いを言葉にすることができないのです。(この文章のような「自分の考えていること」を文章にする場合です。)

セオリーにしたがって書くことはできます。言ってみれば、受験レベルの話ですね。話の筋が通っていて、適切な日本語を使い、伝わるように書ければそれでよし。でもその文章が、”自分の感じることを的確に表現しているか”というと、そうなるとは限りません。大抵ちょっとずれます。(大きくズレてしまい、なんだかこじつけのような文章になることも、ままありますね。ボキャブラリーも貧弱すぎますし。)

思いを言葉にすることができない」ということは、その文章が論理的に破綻してるというわけではありません。しっかりした結論を言えない、つまり”明確な結論がない”ということかも知れません。

また私の場合、論理をしっかり支えるには、どうしても他の文章を付け加えなくてはならなくなります。そうすると、文章のエントロピーは増大を始めます。一つのことを論じるためには、さらなる論を展開しなければならないということです。(たとえば、このようにカッコがたくさん存在し始めるのも、その一つです。)

文章を仕事にされている方や得意な方の文章を読むと、正直に「すごいなあ」と思います。もっともプロの方はやはりプロなのですから、違いはあるに決まっています。でも多くの”プロではない人”の文章を読む機会が多くなった現在、その方たちがしっかりと自分の意見を表現できている(であろう)ことに驚きます。ですから、「ここまで言葉を使って生きてきたのだから、そこそこ使えていいはずなのに、俺って…(ノ_-。)。」などと思ったりするわけです。

私は、薄っぺらい本がかけるくらいの文章を書きためています。著述家ではないですし、言葉の限界を知っていますから、そんなことをして何になるのだろう?とも思うのですが…。一応、自分の考えをまとめるために書いているのです。”訴えたい”というよりも(それももちろんありますが)、カタルシスの意味のほうが大きいですね。(そしてこうして恥ずかしげもなくネットにさらけ出しています。)
数年書きためてきたその文章の子供たちを、まとめ上げようとしているところですが、なかなかはかどりません。書きなおせば書き直すほど、エントロピーは増大します。

なのでここで終わりますが(笑)、結論をいいますと、「文章を書くのは簡単ではない」ということです。

(自分の考えではないもの、たとえば報告書だとか説明書、あるいは答えがわかっているものなどは、テクニックは必要になりますが、書き方を勉強すれば書けるようになるでしょうね。実際書いてこれたのですから。)

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